ブラウンGPが圧巻のフロントロー独占!! ~2009年F-1開幕戦 オーストラリアGP 公式予選~


公式予選結果(Yahoo スポーツ)
2009年開幕戦オーストラリアGPの予選は、ブラウンGPのジェンソン・バトンがPPを獲得、そしてチームメイトのバリチェロが2番手に食い込み、ブラウンGPがフロントローを独占。正に”ブラウン大旋風”が巻き起こった予選となった。
新生チームの緒戦でのPP獲得は1970年のカナダGPのティレル以来らしいが、実質的に旧ホンダチームである彼らにとってはこの”記録”自体は余り意味の無いことと思う。それよりも、シーズンオフのテストでの力強いパフォーマンスが本物であることが改めて証明されたことの方が重要だ。速さだけでなく、フリー走行、予選を通じて大きなトラブル無し。ガソリンを積んだ状態でのパフォーマンスにもバトンは自信を持っているようで、決勝に向けた見通しは非常に明るい。
更にブラウンGPで朗報なのは、ヴァージングループのスポンサードが正式に決まったこと。彼らのウィークポイントと思われる資金不足についても、これである程度は改善されるだろう。いくらフェラーリやマクラーレンがお金とリソースを持っているとはいえ、この差をすぐに埋めるのは簡単では無いと僕は思う。ついでに言えば、僕はシーズン前予想で、チャンピオン予想がバトンであると書いたのだけれど、これはひょっとすると本当に実現するかもしれない(笑)。
3番手に飛び込んだのは新鋭のベッテル。レッドブルの速さ(トラクションの掛かりの良さ)を今宮さんが何度も誉めていたけれど、彼らで気になるのはやはり信頼性だ。また昨日のフリー走行と予選Q2まではウェバーの方が良かったように見えたけれど、そのウェバーはQ3進出組の中で最下位となったのがちょっと気になる。ただ例の「ディフューザー組」3チームと純粋な速さで肩を並べられるのは、現時点ではこのレッドブルのみだろう。
4番手のクビサは相変わらずの一発の速さを見せてくれた。フリー走行3までの流れを見れば、ちょっと信じがたいくらいのパフォーマンスだった。5番手のロズベルグはフリー走行3までに見せていた彼のパフォーマンスから見れば順当な順位だろう。6位のグロックも同様だが、スリックタイヤになったことで彼がチームメイトのトゥルーリを予選で上回る回数は、昨シーズンよりも増える可能性が高そうだ。
そして昨シーズンのトップ2だが、フェラーリ勢はマッサ7番手、ライコネン9番手。何とかポイントを狙える位置に付けられたことは、ブラウンやレッドブルの速さを考えればそんなに悪い結果では無いだろう(共に走行ライン上の奇数列からのスタートだし)。もう一方の雄・マクラーレンがコバライネンが14番手、ハミルトンに至ってはトラブルでQ2は全く走ることさえ出来なかった(15番手)。ポイント獲得すら厳しいのが今のマクラーレンの現状だ。
日本の期待・中嶋一貴は残念ながらQ2で脱落、13番手にとどまった。フリー走行の流れを考えれば、フェラーリを上回りQ3進出はできないにせよ、共にKERSという足枷を積んだ11位のハイドフェルドと12位のアロンソ(Q2ラストアタックで珍しくミスしていた)は抜かなければならなかった。別のマシンに引っかかったかもしれないが、昨年から続いている予選での一発の速さが不足している点は、今シーズンも引き続き彼の大きな課題だ。
ちなみに、KERSを積んでいるマシンのオンボード映像(真ん中の画像参照)は、通常の映像以上に「ゲーム的」で面白かった。
【追記】予選後の車検でトヨタ2台のリヤウィングにレギュレーション違反が見つかり、2台共に予選除外の審判が下された(明日の決勝は最後尾スタート)。またマクラーレンのハミルトンもギアボックス交換のペナルティで18番手に降格。決勝前からいきなり波乱含みのレースとなってしまった。
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