ブラウンGPの強さはどこまで維持されるのか ~第5戦 スペインGPが1つの試金石か~
先日のオーストラリアGPのバトンの走りを見る限り、現時点でブラウンGPの速さに付いて行けるチームはゼロだ。あのレースで、バトンは2位ベッテルとの差を必要以上に離すことはしなかった。即ち彼はリスクを可能な限り小さくして勝つことに徹したわけだが、BGP001というマシンはそれができてしまう速さと信頼性をもっているマシンだ。
次のマレーシアはどうか。オーストラリアから連戦で行われるため、他チームが改良可能な範囲はそれほど大きくないはずだ。従って再びブラウンGPの2台がグランプリを支配する可能性は高い。メルボルンと異なりセパンはパーマネントサーキットであるので、道幅やエスケープゾーンは広い。よってメルボルンのように荒れる要素はかなり少ない。ブラウンGPが、メルボルン以上にその実力を思う存分披露してくれそうな予感が大きい。
ただ彼らのアドバンテージは、当然ながらシーズンが進んでいくにつれて縮まっていく。彼らの(例の)ディフューザーを初めとした速さを引き出す特徴を、フェラーリやマクラーレンといった強豪チームであればあっさりと吸収して自分たちのマシンに反映させてしまう。しかもブラウンGP自身の開発能力に影を落としかねない上記のようなニュースがあったならば、彼らが優位を保つ期間は更に短くなってしまう可能性は十分にある。
開幕から4戦がフライアウェイ(全てアジア圏の国)なので、ブラウンGPの勢いはそこまでは維持される可能性が高そう。そしてF1チームの本拠地があるヨーロッパラウンドは、第5戦のスペインGPから始まるが、低中高、様々なタイプのコーナーが含まれるこのグランプリで、新パーツの投入等、マシンの本格的なバージョンアップが行われることが多く、例年、このスペインGPでのパフォーマンスは1つの見所になる。
従ってこのスペインGPで、ブラウンGPがどの程度のパフォーマンスを見せられるかが1つの試金石となりそうな気がする。シーズン前のバルセロナ合同テストで、彼らブラウンGPは大躍進を予感される素晴らしい走りを見せたが、5月に行われる本番では果たしてどうなっているか。今シーズンの鍵を握る一戦になるのではなかろうか。
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