2009年春の新作アニメのチェック結果


世間はゴールデンウィークで絶好の行楽日和でもありますが、私の生活は普段と全く変わらず自宅に引きこもり(苦笑)。ということで(?)、時期的に少し遅れましたが、2009年春の新作アニメのチェックした所感を書いてみます。
※評価は良い順に◎(傑作の予感大)、○(良作)、▲(まあまあ)、△(普通 or 微妙)、×(つまらない、見切り)の順です。
□『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』 評価:▲ (第4話「錬金術師の苦悩」まで視聴)
僕はTV版前作(以下、水島版)&劇場版をチェック済み、そして原作は未読。評価の前に、前作(以下、水島版)は本当に素晴らしいTVアニメ作品だと感じていただけに、今回の再アニメ化の意義をいまだに理解しかねているところが正直ある。
今回の再アニメ化では原作をしっかりと追うことに主眼が置かれているらしいけれど、それで果たして水島版を超えられるだけの面白さを提供できるのか。原作を未読ですが、水島版があれだけ素晴らしかっただけにそれは相当困難なミッションだと僕は思う。少なくとも台4話までを見る限りでは水島版の大幅な省略にしか思えず、特別な「何か」を感じることはできない。
純粋な内容については画面の作りで2点気になった。1つ目はキャラをマンガ調に崩すシーンがやたら多いこと。特にエドが「ちび」とバカにされたシーンで多用されている)。水島版でも無かったわけではないが、頻度がかなり多いので作品の緊張感を悪い意味で失わせていると思う。
また2点目として、作画のクオリティが思ったほど高く無かったこと。僕は最初この再アニメ化の(商業面での)最大の目的は「ブルーレイフォーマットへの対応」と考えていたけれど、残念ながら水島版からは(前作から経った年数を考えれば)落ち着いたレベルに留まっているように思える。もちろん一定水準をかなり越えているのは間違いないのだけれど、(後述する)同じボンズが制作する「忘念のザムド」と比較してもクオリティの差は小さくない(上述したキャラを崩すシーンが多用されている点もクオリティの向上をあまり感じさせない理由の1つかもしれない)。ブルーレイ版を出すには出すのだろうけど、このレベルであれば水島版のブルーレイ化でも十分(に売れただろう)と僕は思う。
今回の再アニメ化の狙いについてはもう1つ別に感じることがあるのだけれどそれは別の機会で触れてみたい。いずれにせよ、現時点では大きな存在感を放つまでには至っていないというのが僕の感想になる。
□『グイン・サーガ』 評価:△ (第4話「死の河を越えて」まで視聴)
サテライト制作ということもあって若干期待してはいたんだけれど、正直イマイチ。原作が古い作品のせいか、今のTVアニメのリズムからすると展開がかなりスローに見えてしまうのが、自分としてあまり合わないと感じる一番の理由だ。
グインの謎を追うことが物語の大きな軸であるならば、グインの命運を握っていそうな周辺キャラクターたちの活躍が欠かせないと思うのですが、勝気な性格なリンダの好キャラぶりが目立つ一方、レムスとイシュトバーンの男性キャラ陣に魅力が感じられない。特にレムスはいつもいつも情けなさ過ぎて「涙出てくらぁ!」って感じです。
□『シャングリ・ラ』 評価:▲ (第4話「超秋葉原」まで視聴)
國子のスカートの中がなぜ見えないのかが不思議でたまらないw。という冗談はさておき、地球温暖化やCO2削減など現実世界と共通するシチュエーションを取り入れる一方で、アトラス塔といういかにもアニメ的な要素も取り入れており、設定面で現実非現実のバランスが僕には心地よい。そしてそれをベースとして展開されるストーリーにも、良い緊張感が生まれていると思う。先が楽しみになっています。
ただこの作品で気になるのが、ハガレンとは違った意味での作画面。村田蓮爾氏がデザインしたキャラクターを作画スタッフがうまく消化できてないと思われるシーンが散見されている。特に主人公である國子の瞳や、あごのラインの描き方がおかしいシーンが多いのだ(下の画像参照。一番左がまともな國子)。これでは率直に言ってモティベーションが下がります。



本作品の制作はもちろんゴンゾなので、村田蓮爾氏のデザインには慣れているはずなんだけど、「青の6号」や「LAST EXILE」ではまず感じられなかった違和感が本作品にはかなりある。その点さえなければ評価は○だっただけに惜しい。
□『アスラクライン』 評価:× (第1話で切り)
なんだか小難しそうな内容で且つ面白くなかったのでさっさと切ってしまいました。正直、もうほとんど記憶に残っていません(苦笑)。
□『夏のあらし』 評価:× (第2話!「少女A」で切り)
アスラクラインと違い、切ろうか切るまいかかなり悩みましたが、最終的には切りました。第2話までの印象をいうと、コミカルさはあるが声を出して笑うまでは至らない。かと言って手に汗握るシリアスさがあるかといわれればそれも無い。どこを楽しめば良いのか、捉え所が難しい作品だと思った。
ヘソを出しまくりの一(はじめ)のキャラには好感が持てなかった。ただし幽霊・あらしとの絡みを見ていると、この先面白くなる可能性は捨てきれないとも思った。しかし僕の自由時間には限りがあるし、他に見たい作品があったのでこの作品は切りとなりました。
□『咲 -saki-』 評価:○ (第4話「翻弄」まで視聴)
僕は麻雀がかなり好きなこともあって放映前から期待していましたが、その期待に応えてくれていると思います。
リンシャンカイホウであんな鬼ヅモはねぇだろ!というツッコミはさておき、基本的に明るいカラーの作品ではありますが、(特に原村さんの)麻雀に強くなりたいという気持ちから生まれる強気のセリフや、咲の姉やプロやライバル校の強豪たちの存在で、単なるゆるアニメには決してなっていない。その明暗のバランスがとても良いです。あと、咲からポジティブなセリフを掛けられて顔を真っ赤にする原村さんがマジでたまりませんw
それから本作品のキャスティングについて、「ハヤテのごとく!!」とかなり近いことが特徴として挙げられよう。(詳しくは後述しますが)僕は「ハヤテ」を切ってしまったのですが、その分こちらで釘様や御前を「補給」(?)してます。
あと忘れていけないのが本作品のエロさ(笑)。シャングリ・ラの國子はスカートのたなびきが不自然に少なすぎることで見えない(はず)わけですが、咲のキャラクターたちについてはたなびくたなびかない以前に、そもそも「はいてない」ように見えるのは私だけではないでしょう。
□『蒼天航路』 評価:▲ (第4話「炎の宴」まで視聴)
放映前にはあまり期待してませんでしたが、「バカアニメ」としてまずまず面白い。第2話「アモーレ」には、1800年前の中国で何で「アモーレ」なんだ!?と思わず笑ってしまいました。
このエピソードでも分かる通り、これは純粋な三国志作品ではなく三国志の設定やネタを使った別の作品と捉えた方が良いでしょう。僕もそれなりの三国志好きですが、正史や演技のことはあまり考えず、肩肘はらずに見るべき作品だと思います。しかしこのペースでいくと、劉備、関羽、張飛の3人が出てくるのはいったい何話になるんでしょうか(笑)
ちなみにOPについてはバップ&マッドハウスの日テレ深夜アニメらしく、むちゃくちゃ独特すぎてちょっと萎えました。もうちょっと普通にやって欲しいです。
□『忘念のザムド』 評価:◎ (第3話「偽装 国際郵便船」まで視聴)
※本作は純粋な新作ではないけれど、地上波放映が今期開始されたことで新作に含めました
ザムドの『異形感』、尖端島に降り立つためにグライダーで飛翔するナキアミの『浮遊感』、そして様々な思惑や謎を抱える組織、人物が織り成す物語の『大作感』。ストーリーのみならず作画でも全く非の打ち所がないと言い切れるほどのクオリティを誇っており、作品の全てが圧倒的な本作品が2009年春新作ではダントツの『存在感』を放っていると私は思います。関東地方での放映が微妙に遅かった(4月15日~)ため、まだ3話までしか視聴できていないけれど、本当に先が楽しみになっています。
このように傑作間違いなしと私が思っている本作品ですが、全体的な印象を簡単に言うと、『エウレカセブン』に代表されるボンズ作品のカラーとジブリ作品のカラーが混在し、その上でザムドのデザインは『キングゲイナー』のオーバーマンっぽさも感じられる、多彩なイメージを持つ作品だ。
先に挙げたナキアミがグライダーで飛んでいるシーンは全くもってジブリ作品を思わせる構図だったし、過去多くのボンズ作品に携わった倉島亜由美氏のキャラクターデザインはエウレカセブンを正統に受け継ぐものであると思うし、そして身体のあらゆる部位が伸縮しそうなザムドの雰囲気はオーバーマンを彷彿させるものだ。監督の宮地昌幸氏自身が『千と千尋の神隠し』の監督助手であり『キングゲイナー』や『エウレカセブン』でも演出を担当している。そしてアニメーションディレクターの奥村正志氏やザムド・メカニックデザインの橋本誠一氏は『キングゲイナー』の作画監督を務めていた。正に彼らの経験が存分に活かされていることが3話まで見ただけでも十二分に感じられた。
それとキャラクターデザインの倉島氏は『絢爛舞踏祭 ザ・マーズデイブレイク』や『スクラップド・プリンセス』といった過去のボンズ作品の原画や作画監督として幾度か名前を見かけていましたが、いよいよキャラクターデザインに「昇格」したようで今後の活躍が楽しみな一人だ。彼女と橋本氏とのコンビはこれからのボンズを引っ張っていく存在になるのでしょう。ちなみに彼ら二人の名前を見るとなんとなく『コードギアス』で総作画監督を担当した千羽由利子(主にキャラ)&中田栄治(主にメカ)のコンビを思い出したのですが、中田氏は橋本氏の師匠だそうで、さもありなん。
□『リストランテ・パラディーゾ』 評価:○ (第3話「パラディーゾ」まで視聴)
我らが折笠富美子が主役を演じる作品という理由で視聴しましたが、意外といっては失礼だが、作品自体も非常に面白い。元気娘・ニコレッタとクラウディオや老眼鏡のオジサマたちが織り成す静かな時間の流れがとにかく心地言いのだ。フジテレビのNOISE枠の作品を見るのはこれが初めてなのだけれど、非常に良い作品に出会えたと感じています。
本作品の監督を務めるのは加瀬充子氏。折ちゃんとの関係で言うと、最終兵器彼女のTVアニメ版を思い起こさせる(偶然にも最近見てました)。TVアニメ版ちせの演技が素晴らしかったこともあっての折ちゃん抜擢なのかもしれない。もちろんそうだとしたら彼女のファンの一人として非常に嬉しいことですが、この作品は1クールで終わってしまうようなので、それがかなり残念だなぁ。
□『東のエデン』 評価:▲ (第4話「リアルな現実 虚構の現実」まで視聴)
主人公の滝沢がカッコ良過ぎる(てゆーかキザ)。彼の立ち振る舞いを初めとして、作品全体の雰囲気としてちょっとオシャレ過ぎるというか洗練され過ぎているところが感じられて、そこは正直あまり好きになれません。
その洗練さは何より監督の神山氏の練りに練った設定と脚本あってのことだろう。これまで彼が監督した『攻殻SAC』や『精霊の守り人』と異なり、現時点でこの作品には「笑い男」や「精霊の卵」に相当するような、明確な「敵」や「目的」が存在していない。それらが存在しないということは、ストーリーを作っていくうえでの大きな拠り所の1つが無いということだ。言い換えれば、滝沢が彼の目的を探すこと自体が「目的」と言えるかもしれない。だから視聴者の興味を繋ぎ止めるために、『攻殻』以上に微妙なさじ加減をもって、ストーリーを丁寧に紡ぎ上げていかなければならない。もちろんその仕事そのものは素晴らしいものだと感じるのだけれど、この作品を見ていると、そんな神山監督の想いというか苦労を感じずにはいられないのだ。
このように雰囲気的に好きになれない面はあるけれど、神山監督の紡ぐストーリーに興味は沸き始めているのでこのまま見続けるつもり。当然のことではあるけれど、特にこの作品のちゃんとした評価は最後まで(=劇場版まで)見ないとできないなとも思いますね。
ちなみにこの作品で出てくる用語には、サッカー好きとして興味を引かれるものが多い。ブラジル代表を意味する「セレソン」(ポルトガル語で「代表」の意味)、12番目の選手といわれる「サポーター」、そして今回のゲームの仕掛け人となっているミスター「アウトサイド」など(用語では無いが、携帯に刻まれたセレソンのエンブレム(?)も、様々なサッカークラブのエンブレムと似た形をしている)。「サポーター」は本当に12番目の選手であり、他の11人の監視者であることが第4話で明かされたが、言うまでもなくサポーター一人を除いた人数はサッカーの1チームと同じ11人。そうなるとセレソンの番号にも何か意味があるのだろうか。滝沢は9番だから普通に考えれば「ストライカー」になるのだが...やっぱり分からない(苦笑)。
□『PandoraHearts』 評価:× (第1話「罪無き平穏」で切り)
放映前はちょっと期待してはいたんだけれど、「アスラクライン」と同様に小難しい上に先に期待を持たせるまで至らなかったので切り。音楽の梶浦さんはこっちじゃなくて「Phantom」の曲を書いて欲しいと思わずにはいられなかった(苦笑)
□『けいおん!』(第5話「顧問!」まで視聴) 評価:○
今回も京アニはきっちりと「ツボ」を突いてきましたね。僕の周囲は例外なく「澪」派なのですが、(確かに澪も良いが)僕は毎回毎回天然少女全開な唯にすっかりハートを撃ち抜かれてしまいました(笑)。
作画のクオリティは相変わらず高いですが、今回は監督の山田尚子氏以下女性中心のスタッフで作っているということで、軽音部4人の性格やファッションなど可愛らしさが全面に出ている。これまでの京アニ作品にはあまり無かった「ハイクオリティ」と「女性的な可愛らしさ」の両立が我々視聴者にとっては刺激的であり、そしてこの作品の存在感を際立たせているのではないだろうか。
ちなみに4話と5話の脚本を担当していたのは花田十輝氏でしたが、メインが女性スタッフなだけに、いわゆる男性アニオタ願望が余計に際立っていましたね(4話の澪のメイド姿など)。『宇宙をかける少女』で何だかモメたモメないでシリーズ構成を降板した彼ですが(社会人である以上仕事の中でのモメごとは当然あることだと思うが)、こっちの方が楽しそうに仕事しているように感じました。
□『Phantom~Requiem for the Phantom~』 評価:▲ (第5話「刹那」まで視聴)
真下耕一三部作(ノワール、マドラックス、エル・カザド)を全て見てきた自分としては非常に期待していた作品でした。第3話まではツヴァイの訓練が中心で、非常にドライ且つ単調な展開だったのでこの先どうなることかと不安だった。しかし4話、5話でアインとツヴァイ二人に微妙な変化が生まれ始めてきており、この先が非常に楽しみになってきた。現時点での評価は▲ですが、○になるのは時間の問題だろうと思っています。
僕の中での最大の見所は、アインがこの先どのような変化を遂げるのかという点だ。無口で無表情な戦闘マシンであるはずのアインだが、5話ではツヴァイの帰りを待ちわびているようなシーンがあった。自らの教練により自分の戦闘力を超えようとしている男性・ツヴァイの存在は、アイン(の本来あるべき姿)にとって様々な矛盾、もしくはアンビバレンスさをもたらしている。一般人であったツヴァイを戦闘マシンに変化させたのは間違いなくアインだが、今度はツヴァイがアインに大きな変化をもたらす存在になっている。その終着点がどこになるのか、今から興味は尽きない。
過去の真下作品を振り返ると、無口で無表情だが戦闘能力が抜群であるアインのキャラクターに一番近いのはノワールの霧香だと思う。だが4話と5話で見られたアインとツヴァイのデートシーンとかを見ても、アインの変化の幅はノワールの霧香とはおそらく比べ物にならないくらい大きなものになるのでは無かろうか。
□『ハヤテのごとく!!』 評価:× (第3話「そして伝説にならない」で切り)
前作は全話視聴しましたが、今回の第2期は一言で言うと最悪です。制作プロダクションがシナジーSPからJ.C.STAFFに代わり、主要スタッフも監督の岩崎氏やキャラデザの藤井氏など『ゼロの使い魔』(初代)のスタッフに総入れ替えになりましたが、これが全ての元凶。万全の「釘宮シフト」を敷いたつもりなのかもしれないが、全くの逆効果だと断言する。
まず一番印象が悪かったのが第1話の「禁断のマラソン自由形!」の展開。はっきり言って主要キャラクターを改めて紹介しているだけにしか見えない単調な内容でしたが、作画のことを考えれば、まだキャラを描くことに慣れていないであろう作画スタッフにその慣れの機会を与えたようにも思えた。しかし何にせよ、非常に印象が悪い再開第1話だったことは否めない。


そしてもう1つ許せないのが、主人公のハヤテが弱すぎること。第1期でのハヤテは(色んな意味で)最強だったはずなのに、いつの間にこんなに弱くなったんだ!?。僕は3話で切ったので4話以降のことはわからないが、その強さゆえにナギがハヤテに惹かれる部分は多かったはずだし、ストーリーとしてもシメるところがシメられていた。つまり、第1期は決して緩い雰囲気で進んでいたわけではなく、いつどこで出てくるか分からない「他作品パロディネタ」も合わせて、それなりに緊張感を持った作品だったのだ。しかし今回のスタッフはハヤテというキャラクター個人もそうだし作品そのものもそうだが、非常に大きな誤解をしているとしか思えない。これではせっかくの「釘宮シフト」も意味をなさない。
話しは少しそれるが、今回はシリーズ構成も第1期から代わっていて、白根秀樹氏と黒田洋介氏の「オルフェ」コンビとなっている。そして監督の岩崎氏と黒田氏の組み合わせで思い出されるのは、あの『陸上防衛隊まおちゃん』だ。富野御大に「とんでもないアニメ」といわしめた『まおちゃん』を彷彿とさせる「ゆるゆるさ」が、上述したハヤテ本人のダメっぷりも含めてハヤテ2期の第3話までには少なからず感じられた。僕が今回切りに踏み切った最大の理由はそこにある。
一応フォローしておくと、監督の岩崎氏は決してゆるゆるアニメしか作れない人ではない。『ゼロ魔』や『スカイガールズ』は他人にも進められる十分に面白くて緊張感もある作品だ。黒田氏も然り。だが今回は巡り合わせが悪かった。
□『バスカッシュ!』 評価:▲ (第5話「バスカッシュ!」まで視聴)
ハイテンションなノリは作品に確かな躍動感を与えているし、さすがにサテライトが力を入れているだけあって、作画のクオリティも全然悪くない(さすがにマクロスFRONTIERと同等とは言えないけれど)。ストーリーについても、第3話までは方向性があまり定まっていなかったように思えたけれど、「はるか・グレイシア」の(胸の大きさだけに留まらない)存在感、ココとフローラ姫との出会い、第4話、5話で大きなうねりを見せ初めており、これからが注目だと思う。
あと「アースダッシュ」の上空に浮かぶ「月」がなんだか「バスケットボール」に見えるのは僕だけではないと思う。その意味でもやはりこの「月」が物語の鍵を握っているのだろう。その月に関連するところで、今期最高のクオリティを誇るオープニングのテーマ曲を歌うエクリップス(=eclipse:食、日食、月食)も、その言葉の持つ意味からすると無視できない存在に見える。今は(オープニングの絵を除いて)雰囲気的には全くの部外者に見えるけど、彼女たちもストーリーに少なからぬ関わりを持つのではなかろうか。人数は3人だし、BFBの相手として出てきたりしたら面白いけど。
□『戦国BASARA』 評価:○ (第5話「壮絶!長篠・設楽原の義戦」まで視聴)
今期のバカアニメ第2弾。原作ゲームは未プレイなので、予備知識ゼロで視聴しましたが、このバカっぷりは捨て置けないと感じずにはいられなかったですね。
蒼天航路の「アモーレ」といい本作の伊達政宗の数々の英語セリフといい、時代錯誤をあえて入れていることが、作品のバカさを良い意味で際立たせている。他にも数々のバカ要素を挙げられるが、極めつけは第5話の「忠勝ガンダム」。これには爆笑を通り越して卒倒寸前に陥りましたw。今思い出しても笑いがこみ上げてくるくらい、衝撃的なバカキャラクターですよコイツはw
しかしそんなバカ要素が目立っている作品ではあるものの、見逃してならない要素が作画クオリティの高さだろう。『東のエデン』、『獣の奏者エリン』、そして本作。アイジー制作の作品が今期は3つ放映されているわけですが、どの作品もクオリティは一定水準を超えている。この点についてはさすがだと思うし、僕が戦国BASARAを高評価するもう一つの理由です。
□『戦場のヴァルキュリア』 評価:○ (第4章「束の間の休日」まで視聴)
原作ゲームは未プレイ。何といっても「アリシア・メルキオット」のキャラクターに惹かれまくりです。彼女の存在だけで、もう評価は○をあげて問題ないと断言します。笑顔、怒り、恥じらい、そして戦場での真剣な眼差し。多彩な表情を見せてくれることはアリシアの大きな魅力ですが、彼女の一番の魅力は故郷を守りたいという「信念の強さ」。そしてそんな信念の強さを持つアリシアを演じるCVは、僕には井上麻里奈以外に考えられない。正にベストキャスティング。(「図書館戦争」の笠原郁とめちゃめちゃキャラが被ります)
もちろんアリシアのキャラクター性以外にも見所は多い。主人公であるマイペース男・ウェルキン、イサラやロージー、ラルゴといった第7小隊の個性豊かなキャラクターたち、そしてヤサ男(にしか見えない)ファルディオらが織り成す平時でのたたずまい、そして戦場での活躍など、(戦争モノの特徴ではあるが)作品に非常に良いメリハリがある。またウェルキンの意外性と確実性に富んだ采配には、見ているこちらも思わず興味をそそられます。
ストーリーについては、「アニカン」誌で監督の山本靖貴氏のインタビューを読んだのですが、原作ゲームでは細かいところまで描けていない恋愛エピソードを盛り込むとか。対象は言うまでもなくウェルキン、アリシア、そしてファルディオの三角関係なのですが、まだ恋愛モードに入っていないアリシアに既に萌えまくり状態の自分としては、これも本当に楽しみな要素。「忠勝ガンダム」とは別の意味で、卒倒しそうな予感が大ですw
□『初恋限定-ハツコイリミテッド-』 評価:× (第2話「となりの山本さん」のAパートで切り)
第1話のダメダメな展開でほぼ挫折。第2話のAパートであっさりと限界に。パンツを出せば良いって話しではないことを、僕はここで声を大にして言っておきたい(ぉぃw)。作画のクオリティも一定水準以下で、見るべきところは少ないと思う。
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